5月23日
漫画、絵。
昨日は色々、文章を書きながら漫画のことを考えたけども、何がなにやら全然まとまらなくなった。
何か書いたろ。と思っていたのに、片っ端から忘れてしまった。
これはたぶん、寝てる間に無意識が忘れさせた。どうでもいいことは忘れる。感覚で漫画を描いているから考えても意味ないで、という事かも知れぬ。感覚はこの先鈍くなってくるけども、世の中を恨んだりくすぶってる間は大丈夫だ。
昔ほど激しくないが、こういう感情のバイオリズムがある。この後また異常に昂ぶる季節が来る。
高校二年の頃、謎の自意識により突然、誰とも喋りたく無くなったので、教室に入ると机に突っ伏している時期があった。
二ヶ月ほど続いて、友達からは病んでる時期と言われた。絵もゴッホの真似みたいなのを描いたり、箸で女友達を刺そうとしたり、好きな女子にゴキブリを見せて泣かせたりした。
「おれは天才やぜ。」というような態を演じる凡夫特有の勘違いであった。
その時期に修学旅行があったので、何もかも面白く無かった。
そのあと、毎日教室に入ると一発ギャグをする時期が来た。
「ウオォオ〜」といきなり尾崎豊を歌いあげる日もあった。皆んな笑ってなかった。
根性で続けていた。自分を傷つけていた。そのあとまた暗くなったり明るくなった。
なんでまた最近こんなに精神が尖りだしたんかなと思ったら、コロナや政治のせいでも無く、ちょうど漫画の人物が酷い目に遭うページに差し掛かっていて、無意識が勝手に共振してるんやと思う。
この間も何となく『ローマ字日記』を手に取って読んだら、101年前の春に、同じ23歳の頃の石川啄木が、周りの奴らぶっ殺したいと書いていた。文学の流れにもどうこう意見を言っていた。
春になると精神は尖りだすのかも知れない。
漫画は、今のところは、無意識が確信を持って進む方向に従うだけだ。
無意識は周りの流行とか他人の意見とか、自分の考えよりは強いので、自分は暴走しすぎて溢れないように器をうまいこと作ることを考えるだけや。
昼にネットで買うた中古DVDが届いたので見る。『東京画』
5月24日
朝起きる。絵の練習の後、朝の10時頃まで布団の上で胎児の姿勢になり、二時間ほど情けなさとやりきれなさに耐える。本を読んでも内容が頭に入らない。心が締め付けられる。なんでやろう。
「孤独の名言 偉人」と検索して読んでみるが、全然、癒されない。世の中には病気だったりしてもっと孤独の人がいる。だがそんなことはおれと全く関係がない。
Twitterなんかがあって世の中のことが分かるから嫌な気持ちになる。しかし、そこしか外部との繋がりがない。
Twitterでは、ほぼツイートしなくなった。たまにツイートしたくなる。ギリギリで辞める。ツイートは人の心をぶっ刺すような言葉を呟いてる事がある。自分のツイートで、他人に引っ掻き傷を負わそうとしている。
そのことに気づいた短歌の天才の後輩の女の子は、やはり繊細なのかもうTwitterを辞めてしまった。
おれは他人の喜びも悲しみも見たくない。こんな電気の板を終日、眺めたり気にしてる人生はなんなんだ。まだ自然に眼を向けた方がましだ。現代人はイライラしながら、そうまでして何故Twitterをするのか?
それは依存してるからだ。
パチンコとか酒と同じだ。
やればやるほど、自分の本来の時間を失くして、しょうもない情報ばかり頭に詰められてる感じがする。やめろやめろ!しょうもない。もう、ろくでなしのタイムラインからは眼をそらすことにした。ブルースリーが居たらTwitterなんか観てないと思う。
これからは、必要な情報と、必要でない情報をしっかり自分で管理する時代だ。
ネット上のどんな言葉も胡散臭い。本当に知る必要のあることは後から分かるやろ。
漫画を描きだす。まあまあ捗る。
録画したNHKの「天然素材」という番組を観ていたら、これは凄い。アホな映像がどんどん流れてくる。
適当なことを言う鈴木清順や、海水浴で象に沈められる男(これがいちばん笑える)露天風呂で酒をラッパ飲みする熊。息子のオナニーについて真剣に語る主婦。謎の降霊実験、ブチ切れる立川談志、ハゲあたま選手権など、とにかく変な映像だけを脈略なく選んだようでオモロい。
5月25日
朝、『オデュッセイア』読んでたら第九歌からオデュッセウスがエピソードトークを始めた。これがすべらない冒険譚で、単純にずっと人間同士で殺しあいしていた『イリアス』より面白い。
今日はもう本でも読んで休みやと思う。
ただ、第十三歌でエピソードトークが終わると、またダラダラとしんどくなってきた。
ギリシア神話読んでると『進撃の巨人』も『アベンジャーズ』も人気の理由が何となく分かる。
夜、かみなしと電話しながら絵の練習。ちょっと漫画。
5月26日
昨夜、眠れなかった。本読んでたらそのまま朝に。ボンヤリしたまま、このまま寝るか、本読むか、嫌々起きて作業するか。を考えあぐねているうちに、何となくYouTubeのジャルジャルのコント『チャラ男番長シリーズ』を観ていたら止まらなくなって二時間ほど無為の時間を過ごす。
なんてこった。
こないだあれほど怠けないと春日大社で祈ったのに。
昼寝る。
夢にまた中三の頃のヤンキーが出てきた。「東京で戦争するからお前もついて来い」と命令される。
「ぼく、喧嘩なんかした事ないっすよ」
と半笑いで言うと「おるだけでええ」と言われる。他に卑怯そうな奴が六人いて、夜行バスで行って夜行バスで帰るらしい。
「あの〜交通費出るんですかね〜」
「自分で出せ」
「え〜まあ行きますわ〜。漫画のネタにでもなりそうやし」
「おお、漫画のネタにせえ。許したるわ」
眼が覚めた。ホッとした。夢で良かった。そいつは実際に相手グループと喧嘩したときに殺人未遂で逮捕されている。
あの中学はロクな奴がいない。教師もクソなので滅びた方がいい。最近も女子のスカートの中を盗撮して、周りに売り捌いてる奴らがいてニュースになっていた。
漫画描く。絵。