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大山の日記未満

日記等

6月7日〜6月14日/伝説の少年

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6月7日〜6月14日/伝説の少年

6月7日

 絵、漫画。漫画まあまあ捗る。
 新約聖書『福音書』読み終わる。

6月8日
 
 漫画、絵。夜中に、かみなしと話す。朝ねる。正午、起きる。『ヨハネの黙示録』読み終わる。

6月9日

 昼、起きる。漫画。中川さんと漫画のことについて話す。

6月10日

昼起きる。最近、色んな友人と話すが、人生色々、上手くいってる奴もいれば失敗する奴もいる。漫画、絵。『アルケスティス』読み終わる。

6月11日

 『メディア』読み終わる。
 漫画 絵
 川勝きりん君の新作のネームを拝見。
 kotobaのスティーブン・キング特集を読む。浦沢直樹が、どんなノーベル賞よりもキングは凄いとアホな事を言い、ノーベル賞は面白い小説は受賞できないんやないかと言っている。そやな。
 キングやハリポタの作者にノーベル賞を受賞させろ。芸術とエンタメをくっきり区別するのは間違ってる。世の中には芸術で権威になろうとしてる奴らが多すぎる。
 
 そういえば、キングの『書くことについて』は良い本で何回も読み直したのに探しても見つからない。ネットで拾った名言を読んでええこと言うわと思う。

"いいものを書くためには、不安と気どりを捨てなければならない。気どりというのは、他人の目に自分の文章がどう映っているかを気にすることから始まる、それ自体が臆病者のふるまいである。"

"気分が乗らなかったり、イメージが湧かなくなったからといって、
途中で投げ出すのはご法度だ。いやでも書きつづけなければならない。
地べたにしゃがみこんでシャベルで糞をすくっているとしか思えないようなときに、
いい仕事をしていることはけっこうあるものだ。"

 ”心ゆくまで読んだり書いたりすることに、後ろめたさを感じている方がいるとすれば、私が今ここで許可を与えるので、どうかご心配なく”

 スティーブン・キングに俺は許可を与えられた。漫画家になる為の助走期間はまだ続いてる。スティーブン・キングみたいに、質も量もすごい境地へ行くにはセンスより体力がいる。俺は天才ではない。才能はない。才能は、自分でどうにもできない容姿とか家庭環境とかのことだ。自分は普通だ。だから人気が無い。
 昔友達が居なかった、という様な所も含めて普通だ。勉強ができないのに野心だけはあるという、よくいる凡夫だ。
 たまたま漫画を描くことになって、「おれは芸術家やぜ」と言うているが、本来なら自分の様な、バラエティ番組しか観ないような家庭の人間がいちばん芸術に手を出してはいけない。1キロの粘土の壁をジワジワと押し込んで進む気分になるからだ。
 だから世間に対しては、「かっこええやろ」という様な気になる。才能が無いところがかっこええやろ、と言うような、友達もイキっている兎に角ダサい奴が好きだ。謙虚は要らない。世間にウザがられているような奴が面白い。
 

6月12日 

 『ラーマーヤナ』読み終わる。納得いかぬ訳だった。子供向けの為か最後がハッピーエンドに変えられてる。本来主人公のラーマは英雄どころか惨めな野郎らしい。
 低気圧で身体が重い。ザワザワする。
 梅雨入りした。昼夜逆転。漫画。絵の練習する気力も無い。

 6月13日

 漫画。絵の練習なし。昼夜逆転。

 6月14日

 漫画を夜中から朝まで描く。原稿を見返すと、自分はどんだけ絵が下手なんだと驚く。
 「糞をシャベルですくうぞ」と頑張って、まあまあ捗る。明日にはペン入れを終わらせたい。そしたら、残りのトーンを貼ってやっと終わりだ。今回は最長の24ページだ。


 ネットに出回っている「すいませんチーズ牛丼ください」と言っている『陰キャ』の画像が、中学生の頃の俺とソックリなので、かみなしに見せたら「かわいそうすぎる」とTwitterに中学生の頃のおれを晒しやがった。ドンドンやってくれ。と思うた。

 ただ、俺だけが無表情で端に突っ立って、周りの生徒がみんな肩を組んだりして笑っている集合写真が見切れていたので、こんなオモロい写真は勿体無いからもっと丁寧に晒せ。
 と言うと、「傷つけてしまって悪いな。でも、過去は過去だ。気にすんな」と返信が来て折角のそのツイートを彼は消してしまった。
 ほんまに憐れんでいるのか。と思ってその優しさに少し傷ついたが、最近はかみなしも大人になりつつある。

 ところで漫画家になってから、その写真に写った中三の頃の同級生を一人、一人、エゴサしてフォローしていったことがある。おれは頭がイッていた。

 ほとんど透明だった名前も覚えてない様な陰気の元クラスメイトが、本も出版して、いきなり存在を誇示してくる。嫌な気持ちだろう。心に少しの切り傷でも負わせてやれれば良いと思った。
 優等生も不良も話した事が無い女子も探しだした。フォローする指は震えていた。
 もちろん大方、無視され、ブロックもされたが、おれからの初めてのコミュニケーションだった。
 もちろん同窓会に呼ばれ無くてもいい。溜まりに溜まった何かが爆発する。伝説の少年になりたいと思っていた。
 おれは卑屈な野郎だがアイツらに言ってやろうと思った。
 これを読んでる読者にも告ぐ。
 よく覚えておけ。いまもその気持ちは変わらねえんだ。お前らがどれだけ人生が楽しかろうが、金持ちだろうが、学歴があろうが、異性にモテようが、センスがあろうが、天才だろうが、この先、お前が俺より幸せになる事はできねえ。よろしくな。
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