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大山の日記未満

日記等

5月4日〜5月7日

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5月4日〜5月7日

5月4日

 昨日の夕方から起きていて朝の6時だ。
 分かった、漫画の創作のコツが。
 ひとつは、毎日描くこと。
 もうひとつは、昼夜逆転しないこと。
 あとひとつが、朝のうちにパパッとやること。昼夜逆転した上に朝の6時を迎えてしまって、これから何の集中力も湧かないだろう。マクドへ行ってなんやメシを買うて、絵の練習して、本でも読みながら、絶対にここから12時間は寝ない。つまり、椅子に座り続ける。
 寝ない。体内時計を正常に戻す為に。身体に悪いし、吐き気もするだろうが。布団は押し入れにしまった。既にしんどい。身体が重い。正午になれば、むしろ眠くなくなるはずだ。
 そして、重要なのは5月5日や。この日に、1ページ終わらせる。ほんで、5月6日、また朝に起きて、1ページを終わらせる。その繰り返し。だいぶ予定を無視してきた。

しかし寝てしまった。

 詫びしい。
 図書館も、いまはコロナで長期滞在ができない。窓から奈良公園と五重塔が見えるから気に入ってた。奈良は自然があって良い。落ち着きすぎる。陶磁器を眺めるような日が続く。詫びしくなると、人に会いに東京に行きたくなる。そうすると、また孤独感が増すことを知っている。
 よく破滅的な妄想をする。今まで人から白い目で見られたり顰蹙を買うことが多かった。それに慣れていた。小学校を三校、中学校を二校通い常に余所者だった自分は、昔から何するにせよ人の神経を逆撫でするようなことになるのだった。気取った奴らや仲間内で権威がある人間をできる限りイラつかせれるのならそれで良い。それでニヤニヤしている。そんな病的な妄想が日常に入り込んでくる。
 
 起きた直後におれは、小学校の頃の友人たちの名前をエゴサした。
 みな、地元がある。地元が無い人間はおれだけだ。そして、みな結婚してもう子供がいる。あいつらが社会人になり、もう破棄された古いアカウントだ。彼らの子供の写真をジロジロと見ていた。コイツらはまともな人間だ。立派な人間だ。
 おれは、大人になる為の、成熟する為のイニシエーションを通過していない。  
 政治よりも、社会よりも、真っ先に怒りの矛先が向かうのは自分だ。自分が破綻していて、それで日本も破綻している。それだけのことだ。

 しかし自分は、本当はまだマトモな方だと思うこともある。漫画家には破滅的な作風の人のほうが実際は穏やかということは多い。
 ギャグ漫画家もよく狂うと言われるが、むしろ、軽やかで明るかったり、ほのぼの系の漫画家が世間に対してのイメージと現実のギャップに苦しんだり、プライドが高すぎたりして病んでいることは往々にしてある。

 その点、おれはネガティブな事ばかり言っているが、それは文章上のことだけかも知れず、あまり悩んでいない。余計な美文意識のせいで文章というのはうっかり暗くなりやすい。
 こんな事を言うと身も蓋も無いが、自分はエンターテイナーで、ここに書かれていることが全て本当だと思っている読者はいるのだろうか。

5月5日

 漫画、絵の練習、寝る、メシ食う。スマホ見る。以上

5月6日

 朝、奈良公園を走る。絵の練習。漫画はたぶん描いていない。本読んでいたら、寝てしまった。ここら辺、昼夜逆転と気圧の変化で、記憶ぼやぼや。

5月7日

 朝『破戒』読み終わった。地味やわ。読み易いし、主人公の最後らへんの葛藤は良かった。この年は『草枕』も発表されたらしい。これは、かなり昔読んで読み辛くて分からなかったのでまたちらっと手元の読んでみたら、最近、厭世的なことばかり言っていた自分にとってハマることが書いてある。

 昼まで漫画描いて、夕に、実家に本を取りに行く。『オデュッセイア』を読み出す。
 ついでに飯と酒飲んで寝る。

 最近はノルウェー・ブッククラブが選んだ「世界最高の文学100冊」を下から読むのがオモロくて趣味になりつつある。二千年の歴史がオモロい。登山みたいなおもろみがある。実際は「100作品」でたぶん200冊以上はある。このペースだと10年くらいかかると思う。ゆっくり読んでいる。

 『オデュッセイア』を読むと、そのあと旧約聖書やら『千夜一夜物語』『源氏物語』のデカい難所がある。ここだけで20冊ぐらいある。源氏物語は原文で読んだら何年もかかるという。何冊かあと『ドンキホーテ』の山やシェイクスピアやバルザックやロシア文学の山があり、そのあと『失われた時を求めて』の山。
 まだまだそこから、ムジールやらフォークナーやらベケットの難所があって、たぶん10年どころか、全てを読み終えるにはもっと時間がかかるかも知れないが、ちょっと前、自分は、早稲田の人物研究開発の町田康さんのインタビューを読んで頭を打たれた。


 人物研究会:今の若者に伝えたいことはなんですか?

 町田:僕は若い人っていうと、小説書きたい人とかに関わることが多いですからそういうことでいうと、小説を読みなさいということですね。読まないことには書けないことなので。すごく少ない仕入れで店をやってもすぐに行き詰まりますから。すぐに表現しようとするけど、ちょっとしばらく自重した方が身のためかと。僕だって書き出したのは30なってからですし、10年ぐらいは読む快楽だけを貪る時期でした。
 

 ここを読んで自分は早くデビューしすぎたかもと思った。仕入れないわと思う。
 描き始めが遅すぎても漫画は描きながら成長するもんなので技術的な部分をつけにくいので難しい。特に絵は若い方が上達するのが早いらしい。
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